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別院について
浄土真宗本願寺派 本願寺近松別院は もと近松山顕證寺と号し 本願寺第八代の宗主 蓮如上人の開創である
寛正6年(1465)京都東山大谷にあった本願寺が壊難に遇い 蓮如宗主は湖南地方に避難され文明元年(1469)この地に一宇を建立し 祖像を安置して顕證寺と称した
その後文明12年(1480)山科に本願寺が再建されるまでの十年間はここが事実上の本願寺であった
昭和20年(1945)7月 太平洋戦争の末期 陸軍の軍病院保全のため強制疎開に遇い 本堂等解体の余儀なきに至ったが 昭和56年(1981)滋賀教区全域の懇念に依り再建復興した
本尊 阿弥陀如来像 木像
犬塚は、別院の裏手(大津日赤病院前)の道を左手(京阪電車上栄町駅)方向に約百メートル行った所にある。
第八代蓮如宗主が北陸の地に赴かれるとき、三井寺の方々により壮行の席が開かれた、当時本願寺の隆盛を快く思わないものが、蓮如上人を殺害するため調理人として刺客を送り込み、毒が盛られた。お弟子の飼っていた犬が座敷に上がり込み、お膳を蹴散らし料理を食べ息絶えた。
身をもって蓮如上人を守った犬を不憫に思われ境内の一角に手厚く葬られ欅(けやき)の苗を植えられた。
今の欅は二代目であろう、樹齢五〇〇年を超える古木であるが、今も元気に芽吹いている。
地域商店街の方々が主催される「犬塚を守る会」がある。愛犬家の皆さんが、安心して楽しく散歩できるような街にしたいと、犬塚の清掃活動や、催しものなど、いろいろ取り組んでおられます。
史跡 犬塚 南西100m
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